カーネギー学派とは
企業行動理論や、知の探索・知の深化の理論を総称したもので、認知心理学者の始祖であるCMU教授のハーバート・サイモンがこのカーネギー学派の原点である。
経済学への批判
カーネギー学派の根底には経済学への批判がある。経済学は市場メカニズムや社会全体の厚生を重視しているので「企業・組織の現実の意思決定メカニズム」を軽視してきたという主張がある。
まず経済学では企業や企業の運営者はそこそこ合理的に意思決定すると仮定して様々な理論を提唱している。この合理性をカーネギー学派は批判している。ほかにも経済学を批判する要素はある。それが以下の3つだ。
1.認知の無限性…意思決定者は企業が取りうる選択肢は膨大であるためすべてを把握することはほぼ不可能だろう。しかし、経済学では意思決定者は認知に限界がないと暗黙に仮定されている。
2.最大化…意思決定者は多くの選択肢から自分の会社の利益を最大化するものを選択できるように経済学ではなっているが現実はそうでないことは明らかである。
3.プロセスを重視しない…経済学では数学で答えを得るかのように最適な選択肢を事前に瞬時に見分けれる。そのため意思決定者が「時間をかけてより望ましい選択しを徐々に見つけていく」というプロセスは重視されない。
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